作者:CHISPO
時間:2025-04-10
4月2日、国際知的財産保護協会(AIPPI)中国分会商標専門委員会は、智信禾(CHISPO)にて「商標権権利用尽専門家検討会」を開催しました。この会議には、大学、裁判所、行政管理部門及びAIPPI中国分会から多数の知的財産専門家が集まり、商標権権利用尽(商標専門委員会が完成した2025年Q294号研究課題)の理論と実務について深く議論し、中国の知的財産権保護体系の強化に積極的に貢献しました。
この会議は、AIPPI中国分会商標専門委員会副主席の張蕾が司会を務めました。AIPPI中国分会の郭小軍秘書長が開会の挨拶を行い、商標権権利用尽問題がグローバル貿易と国内法律実務においての重要性を強調し、今回の会議が学界、司法界、及び執行機関にとって交流の場となり、共通な認識の形成に積極的な作用があると示しました。
プレゼンテーション時間において、北京市市場監督管理総合執行総隊の周巍巍が、「商標権権利用尽」原則が市場監督管理分野での適用について紹介しました。北京市朝陽区人民法院知的財産権廷の裁判官雒欣と、北京市高級人民法院民事三廷の裁判官陳曦がそれぞれの司法実務に基づき、商標権権利用尽の司法判断について詳しく説明しました。中央民族大学法学院の熊文聡副教授は、学術研究の視点から商標権権利用尽の法理的基礎と実務観察を共有しました。
会議の後半において、AIPPI中国分会商標専門委員会の委員である王潇と何薇が、それぞれ「Q294-Exhaustion of trade mark rights」に関する研究成果を紹介し、権利者の同意、市場への投入、および中古品リフォームなど内容について詳しく説明し、専門家達と理論と実務に関する意見交換を行いました。
最後の自由討論セッションでは、出席した専門家が商標権利侵害、商標権権利用尽、商標法の裁判賠償規則などホット問題について激論をし、会場の雰囲気は活発でした。
今回の討論会は、商標権権利用尽問題に関する理論研究を深化させるとともに、AIPPI中国分会商標専門委員会の2025年の課題研究に重要な意見や実務・理論支援を提供しました。